
・たくさん寝ているのに疲れがとれない
・睡眠の質を高めたい
・睡眠時間がもっと短くなったら嬉しい
今回は「誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠メソッド」を読んでみて上記の課題解決の内容とレビューをまとめてみました。
本記事の内容は以下の通りです。
- 「誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠メソッド」 の要約・レビューを紹介
- 睡眠の質を決定づける3つの要素
- 睡眠の質を高めるための生活習慣を紹介
本の概要と著者について


まずは本の概要と著者についてまとめました。
本の概要は以下の通りです。
タイトル:誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠メソッド
著者:松本美栄
出版社:かんき出版
発売日:2019年9月19日
単行本:240ページ
値段:1,540円
ジャンル:ビジネス、健康
著者の松本美栄さんは現在睡眠セラピストとして活躍中。
もともと松本さん自身が昔は睡眠で悩みをもっており、毎日8時間以上の睡眠が当たり前の生活だったようです。
その後体調を崩したことをきっかけに睡眠の質の改善に取り組み、脳科学や生理学、解剖学などをご自身で学んで濃縮睡眠のメソッドを発案したそうです。
現在の松本さんの平均睡眠時間は3時間ほどで、濃縮睡眠のおかげで以前よりも短い睡眠時間にも関わらず元気に活動することができているそうです。



睡眠時間は短くなったのに、以前よりも元気に活動ができるようになったその極意が気になります..
本の要約と気づき
本書の内容を一言でまとめると睡眠の効率を極限まで高めた「濃縮睡眠」のメソッドを紹介している本です。
「濃縮睡眠とは何か?」ということですが、その説明として本の中では以下のように定義づけられています。
要は「質の高い深い睡眠状態に早く入って、その状態を維持できること」が良質な睡眠の条件ということですね。
本を読んでみて下記3つの部分がとくに印象に残りました。
- 睡眠は量よりも質が大事
- 濃縮睡眠を実現する3つの要素を理解する
- 普段の生活習慣も改善する
以下、順番に解説していこうと思います。
睡眠は量よりも質が大事
最近「睡眠負債」という言葉が流行していますよね。
そのおかげで日本人の多くが「やっぱり睡眠時間を確保することが大事なんだ」と気づかされました。
ただそこでは「睡眠時間の量」にのみ言及されがちで「睡眠の質」には言及されていない傾向にあることに問題があると著者は言っています。
質の低い睡眠を長時間確保したところで、せっかくの睡眠の効果は半減です。そこでまずは睡眠の質を見直すことから始めていこう、というのが濃縮睡眠の考え方です。
濃縮睡眠の3要素を理解する
濃縮睡眠を行うためには下記3点を実践する必要があるそうです。
- 脳疲労を取り除くこと
- 血液の循環をよくすること
- 睡眠環境を整えること
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.脳疲労を取り除くこと
睡眠の質が下がる大きな要因として脳疲労が関係しています。
脳科学的にも脳の疲れ=体の疲れ、と証明されています。
脳が疲れている状態の場合、睡眠の質が下がるので結果的に疲労の回復せず翌日も体が重い、という悪循環に陥ります。
脳が疲れる → 交感神経が優位になる → 睡眠の質が下がる → 翌日も体が疲れている → 睡眠の質がさらに下がる → …
脳疲労を取り除く具体的な方法として頭蓋骨や目のマッサージが効果的です。
- 頭頂部や側頭部のマッサージ
- 目のマッサージ
指の腹や手のひらで頭頂部や側頭部をグリグリ押したり、マッサージします。痛きもちいくらいの強さでマッサージするのが理想的だそうです。
2.血液の循環をよくすこと
血液の循環が悪くなることも睡眠の質が下がる原因になります。
とくに猫背は最も血液循環を悪化させる原因の一つと言われています。
逆に血液循環が良いと老廃物の排出が促進されるため疲労も改善されます。
血液循環を改善する方法として肩甲骨のマッサージやストレッチポールを使ったエクササイズがおススメです。
マッサージやストレッチ → 血液循環がよくなる → 老廃物の排出が促進 → 脳疲労が改善される → 睡眠の質が上がる
ひとりでもできる肩甲骨のマッサージとして、手の先を肩につけた状態で、ひじを外回りに大きく5~6回まわすというのがおススメです。
肩甲骨が開いている感じが実感できるかと思います。
3.睡眠環境を整えること
寝室の環境を整えることも大事です。
具体的には以下のようなことが推奨されています。
- 部屋の掃除をして空気をきれいにする
- 温度は夏25℃前後、冬は22℃前後で設定
- 湿度は50~60%で設定する
温度計や湿度計は100円ショップなどでも手軽に入手できるのでぜひ購入をおススメします。
手軽にはじめられる生活習慣の改善ポイント
濃縮睡眠で大事なのは上記で説明した3つの要素ですが、そのほかにも普段の生活で改善したい生活習慣のポイントについてまとめてみます。
- 朝に太陽の光を浴びる
- 朝に水を飲む
- 日中は仮眠を取り入れる
- 抗酸化食品を摂取する
- 夜寝る前の食事を控える
- スマホやパソコンを制限する
上記の中で特に実践してみて効果があったのは夜寝る前の食事を控えることです。
睡眠の質で一番大事なのは、脳が睡眠モードに入って一番初めにおとずれるノンレム睡眠です。
夜寝る前にご飯を食べ過ぎると、消化にエネルギーが必要となるため睡眠の質が下がってしまいます。
そのため、就寝の3時間前までには夕食を済ませておくのが理想的です。



以前は就寝前に夕食をとっていたけど、就寝の3時間前までには済ませるようになってから、朝の目覚めが劇的に良くなりました。
総合評価・レビュー
項目 | 評価 |
総合 | |
読みやすさ | |
気づき・問題解決 | |
有用性 |
内容的には読みやすく、すぐに実践して効果を実感できる内容が多いです。
記事の中にも書きましたが、個人的には夜寝る前の食事を控えるのが効果覿面でした。
こんな人におすすめ
「誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠メソッド」は以下のような人におススメです。
- 睡眠の質を高めたい人
- 睡眠時間を短くしたい人
- たくさん寝ているのに疲れがとれない人
- 眠りが浅いと感じている人